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Payara の Docker を作成する。

投稿日:2018-12-07 更新日:

この CookBook では、Payara の Docker の作成手順について紹介しています。

レシピ

  1. ベースイメージの作成
  2. Payara の Docker イメージを作成します
  3. 実行します

1. ベースイメージの作成

CentOS 6.9 を使用します。

Dockerfile

ロケールを ja_JP, タイムゾーンを Asia/Tokyo に変更し、root/password で ssh 接続ができるように設定します。

mycentos:6.9 というタグでビルドします。

2. Payara の Docker イメージを作成します

先ほど作成したベースイメージを利用します。
jdk-8u191-linux-x64.tar.gzpayara-5.184.zip, JDBC Driver(ojdbc8.jar, postgresql-42.2.2.jar, sqljdbc42.jar) を事前にダウンロードしておきます。

Dockerfile

細かいセットアップはシェルスクリプトに逃がし、Dockerfile からはそれを実行するようにします。
これにより、Dockerfile をシンプルにでき、かつイメージ容量の削減にもつながります。

netcat と multitail を利用したいためインストールしています。

setup_jdk.sh

Payara のセットアップスクリプトです。

setup_payara.sh

以下の変更を加えています。

  • /var/payara/payara/bin/asadmin create-service domain1 (/etc/init.d/payara_domain1 start/stop が使えるように)
  • asadmin change-admin-password (admin/password に変更)
  • asadmin enable-secure-admin
  • システムプロパティ(default-config, server-config, imart-config に対して)
  • solr.solr.home=../solr
  • JVM Options(default-config, server-config, imart-config に対して)
  • -Xmx2048m -Dfile.encoding=UTF-8 -Duser.timezone=Asia/Tokyo -XX:+UseConcMarkSweepGC -XX:CMSInitiatingOccupancyFraction=30 -XX:NewSize=256m -XX:MaxNewSize=256m -XX:+CMSClassUnloadingEnabled
  • JVM Debug Enable(Java リモートでバッグの有効化)
  • default-config, server-config, imart-config に対して
  • set configs.config.$config.thread-pools.thread-pool.http-thread-pool.max-thread-pool-size=200 (スレッドプール最大数)
  • set configs.config.$config.network-config.protocols.protocol.admin-listener.http.comet-support-enabled=true (Comet)
  • set configs.config.$config.network-config.protocols.protocol.http-listener-1.http.comet-support-enabled=true (Comet)
  • set configs.config.$config.network-config.protocols.protocol.http-listener-2.http.comet-support-enabled=true (Comet)
  • set configs.config.$config.network-config.protocols.protocol.admin-listener.http.encoded-slash-enabled=true (Encoded Slash)
  • set configs.config.$config.network-config.protocols.protocol.http-listener-1.http.encoded-slash-enabled=true (Encoded Slash)
  • set configs.config.$config.network-config.protocols.protocol.http-listener-2.http.encoded-slash-enabled=true (Encoded Slash)
  • imart-config の作成(default-config からコピーして作成)
  • imart-instance の作成(imart-config を参照)
  • PostgreSQL(XA), SQL Server(XA), Oracle(Non-XA, XA) のデータソース、jndi を追加
  • /var/payara/payara/glassfish/lib への JDBC ドライバの配置

docker run 時に実行するスクリプトです。

run.sh

sshd と Payara を起動しています。

mypayara というタグでビルドします。

3. 実行します

root/password で ssh 接続ができるようになっています。
あくまで検証用の Docker としてこのように設定しているため、セキュリティにはご注意ください。

クラスタリングする場合

Docker コンテナ化した Payara をクラスタリングする場合、ポートフォワードされている事が原因で Hazelcast 側で「"Wrong bind request from ..."」エラーが発生するため、以下のような手順が必要です。
ここでは、Docker 化した Payara を 192.168.0.1 と 192.168.0.2 の二台のマシンでクラスタを組む例として説明します。

--net=host オプションを利用する方法

docker run する際に --net=host を付けることで docker コンテナがブリッジではなくホストのネットワークインタフェースを利用します。
--net=host オプションを付けて docker run 後、192.168.0.1:4848 と 192.168.0.2:4848 それぞれの管理コンソールから、[Domain] - [Data Grid] の [Configuration] タブの [Data Grid Discovery Mode] を「tcpip」に変更し、[TCP/IP Instances] を「192.168.0.1:4900,192.168.0.2:4900」に設定してください。
設定後、それぞれのマシンから /etc/init.d/payara_domain1 stop && /etc/init.d/payara_domain1 start を実行し再起動してください。

hazelcast-config.xml を作成する方法

--net=host オプションを付けずに上記のように docker run します。
docker run 後、192.168.0.1 マシンに以下のファイルを作成します。

/var/payara/payara5/glassfish/domains/domain1/config/hazelcast-config.xml

同様に、192.168.0.2 マシンに以下のファイルを作成します。

/var/payara/payara5/glassfish/domains/domain1/config/hazelcast-config.xml

設定後、それぞれのマシンから /etc/init.d/payara_domain1 stop && /etc/init.d/payara_domain1 start を実行し再起動してください。

docker network を利用する方法

1台の物理マシン上でクラスタリングを構成する場合 docker network を利用することで簡単にクラスタリング環境を構築できます。
1. docker network create -d bridge --subnet=172.16.0.0/24 payara-cluster
2. docker run -d -h payara1 --name payara1 --net=payara-cluster (省略) mypayara:5.182
3. docker run -d -h payara2 --name payara2 --net=payara-cluster (省略) mypayara:5.182
4. payara1 の管理コンソールにログインし、payara2 の ssh ノードを追加

なお、Kubernetes 環境で実行する場合、以下を利用することで、簡単にクラスタリングすることが可能です。
Hazelcast Discovery Plugin for Kubernetes
以下にあるように、サービスを先に作成することに注意してください。
payara-hazelcast-kubernetes

このように、Docker イメージ化するだけで、検証用の Payara をすぐに準備できます。
是非ご活用ください。

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