ワークフローの一覧を使い分けるには（改訂版）

このCookbookでは、以前に公開した「IM-Workflowの一覧を業務別に使い分けるには」に関して、お問い合わせいただいた内容を追加してワークフローの一覧の検索条件を付与する方法をご紹介いたします。

IM-Workflow / IM-BISでは、フローグループを利用すると各種一覧画面に表示するフローや案件を制限することができ、業務単位で一覧画面を使い分けることができます。

このCookbookはintra-mart Accel Platform 2016 Winter(8.0.15)、IM-BIS for Accel Platform 2016 Winter(8.0.12)に基づいて作成しています。
各一覧のソース、及びパラメータは、今後のセキュリティ対応等で変更される可能性があります。
そのため、このCookbookの方法を採用する場合は、お客様環境での事前検証を必ず行ってください。

レシピ

1. ワークフローパラメータの設定
2. フローグループの作成
3. メニュー登録に必要なパラメータの確認
4. 検索条件を設定したメニューの登録

1. ワークフローパラメータの設定

最初に、ワークフローパラメータの設定を変更し、一覧画面でフローグループを利用できるようにしましょう。
フローグループの階層数、一覧画面に対するフローグループの検索条件表示の設定を変更してください。

ワークフローパラメータの設定はIM-Workflow / IM-BISで共通です。

ワークフローパラメータを変更する手順の詳細は以下のドキュメントをご参照ください。

• [IM-Workflow管理者操作ガイド]-[ワークフローパラメータを設定する]

1-1. フローグループの利用設定

ワークフローのフローグループを利用できるように「フローグループ階層数」の設定範囲を1以上の値にしてください。
既にフローグループの設定を行っている場合は、対応不要です。
「1-2. 一覧画面のフローグループ検索条件表示の設定」以降の手順を行ってください。

1-2. 一覧画面のフローグループ検索条件表示の設定

設定対象の一覧画面の「フローグループ検索条件表示」をtrueに設定してください。

• 申請一覧、申請/処理開始一覧

• 一時保存一覧

• 未処理一覧

• 処理済（未完了）一覧

• 処理済（完了）一覧

• 参照（未完了）一覧

• 参照（完了）一覧

参照一覧については、一般利用者向けの参照一覧画面を対象としています。
ワークフロー運用管理者やワークフロー監査者向けの一覧画面では検索条件の指定は利用できません。

ワークフローパラメータの詳細は以下のドキュメントをご参照ください。

• [IM-Workflow仕様書]-[フローグループの設定]

2. フローグループの作成

「フローグループの設定」の手順で設定した「設定範囲」の値に基づいてフローグループを作成してください。
既にフローグループを作成している場合、「3. メニュー登録に必要なパラメータの確認」以降の手順を行ってください。

1. サイトマップ > ワークフロー > ワークフロー管理者 > マスタ定義 > フローグループ定義 をクリックしてください。
   IM-BISをご利用の場合、サイトマップ > IM-BIS > システム管理者 > マスタ管理 > フロー > フローグループ定義 から操作してください。
2. 「新規作成」をクリックしてください
3. 必要な情報を入力し、「登録」をクリックしてください。
   後続の手順で必要な情報となるため、「フローグループID」を記録しておいてください。
   

3. メニュー登録に必要なパラメータの確認

メニューから各種一覧画面を呼び出す際に検索条件を指定するために必要なパラメータを確認します。

3-1. 変換用のパラメータ文字列の作成

以下のフォーマットで変換用のパラメータ文字列を生成します。

• 一覧のパラメータ文字列の設定内容
  

  一覧の種類	一覧のパラメータ文字列
  申請一覧、申請/処理開始一覧	applyListParams
  一時保存一覧	temporarySaveListParams
  未処理一覧	unprocListParams
  処理済一覧（未完了）	actvProcListParams
  処理済一覧（完了）	cplProcListParams
  参照一覧（未完了）	referenceActvListParams
  参照一覧（完了）	referenceCplListParams
  確認一覧（未完了）	confirmActvListParams
  確認一覧（完了）	confirmCplListParams

• フローグループIDの設定内容
  "%フローグループID%"には検索条件に指定するフローグループのフローグループIDを指定してください。
• 2階層目以降のフローグループを指定したい場合
  以下に示すように上位階層から順番にフローグループを指定することで、2階層目以降のフローグループで初期表示することができるようになります。
  
  {"%一覧のパラメータ文字列%":{"flowGroupId" : ["%親のフローグループID%", "%子のフローグループID%"]}}

  1	{"%一覧のパラメータ文字列%":{"flowGroupId" : ["%親のフローグループID%", "%子のフローグループID%"]}}

変換用のパラメータ文字列は以下の例を参考にして設定してください。

処理済一覧（未完了）に検索条件を指定する場合の例です。

処理済一覧（未完了）と処理済一覧（完了）のように同一画面で表示される複数のタブに検索条件を指定する場合の例です。

3-2. パラメータ文字列の変換（パラメータ文字列へのフローグループの指定）

先の手順で生成した変換用のパラメータ文字列をブラウザの開発者ツール等を利用して変換してください。
このCookbookでは開発者ツールを利用した変換の手順をご紹介します。

1. Webブラウザの開発者ツールを表示してください。
2. コンソールで以下のコードを実行してください。
   実行結果の文字列は、メニューの登録に必要な情報のため、記録しておいてください。

「処理済一覧の未完了案件、完了案件に同じフローグループを指定した場合」の実行例です。

(1) コンソールに入力した内容

(2) 返却された結果

4. 検索条件を設定したメニューの登録

これまでの手順で変換したパラメータ文字列を利用して一覧画面をメニューに登録しましょう。

メニューの登録の詳細は以下のドキュメントをご参照ください。

• [intra-mart Accel Platform テナント管理者操作ガイド]-[メニューアイテムを設定する]

1. サイトマップ > テナント管理 > メニュー をクリックしてください。
2. 一覧画面のメニューの登録対象のメニューグループをクリックしてください。
   Cookbookでは「Sample」のメニューグループに登録する手順を例に説明します。
   
3. 「配下にメニューアイテムを新規作成」をクリックしてください。
   
4. 以下の表に基づいたURLと引数を指定してメニューアイテムを登録してください。
   
   • URL
     URLは一覧画面に応じて以下の値を指定してください。
     • IM-Workflow をご利用の場合
       

       一覧	URL
       申請一覧（IM-Workflow）	im_workflow/user/apply/apply_list
       未処理一覧（IM-Workflow）	im_workflow/user/process/process_list
       処理済一覧（IM-Workflow）	im_workflow/user/cpl_proc/actv_proc_list
       参照一覧（IM-Workflow）	im_workflow/reference/reference_actv_list
       確認一覧（IM-Workflow）	im_workflow/user/confirm/confirm_actv_list

     • IM-BIS をご利用の場合
       

       一覧	URL
       申請一覧(IM-BIS/ワークフロー)	bis/user/workflow/apply/apply_list_wf
       処理開始一覧(IM-BIS/BISフロー)	bis/user/businessflow/apply/apply_list_bf
       未処理一覧（IM-BIS/ワークフロー）	bis/user/workflow/process/process_list_wf
       未処理一覧（IM-BIS/BISフロー）	bis/user/businessflow/process/process_list_bf
       処理済一覧（IM-BIS/ワークフロー）	bis/user/workflow/cpl_proc/actv_proc_list_wf
       処理済一覧（IM-BIS/BISフロー）	bis/user/businessflow/cpl_proc/actv_proc_list_bf
       参照一覧（IM-BIS/ワークフロー）	bis/reference/workflow/reference_actv_list_wf
       参照一覧（IM-BIS/BISフロー）	bis/reference/businessflow/reference_actv_list_bf
       確認一覧（IM-BIS/ワークフロー）	bis/user/workflow/confirm/confirm_actv_list_wf

   • 引数
     引数は以下の通りに設定してください
     • キー
       すべての一覧画面共通で「imwCallOriginalParams」を設定してください。
     • 値
       「メニュー登録に必要なパラメータの確認」で取得したパラメータ文字列を設定してください。
5. 「登録」をクリックしてメニューのアイテムの登録を完了してください。
   登録したメニューから一覧画面を表示すると設定したフローグループのフローや案件だけが初期表示されるようになります。

• 処理済一覧（未完了案件）
  
• 処理済一覧（完了案件）