こんにちは、デジビの関根です。
今回より、DX展示ブースの技術寄りな話をします。
おさらい
今年のDX展示は、intra-mart流の業務プロセス自動化研究を4つのレベルに区切り、それぞれの研究内容をパネルやコンセプトとして展示しました。
今回はその中でもレベル1とレベル2をご紹介します。
去年のEWS展示についてはこちら
【レベル1】アナログ業務のデジタル化
業務改善に置いて、デジタルな業務とアナログな業務では、正確な記録の有無が大きな違いです。
データ打ちや、軽作業(商品の仕分け、検品、ピッキング、梱包・包装)といったアナログ業務では、「誰が・いつ・何の業務を・どの位時間をかけて実施したのか」といった正確な情報がありません。
このような情報がない状態での業務の分析・改善は難しいです。
そこで、intra-mart流の業務プロセス自動化研究のレベル1では「アナログ業務のデジタル化」を掲げています。
また、一般的にアナログ業務をデジタル化するには、システム化を行い、業務の運用も変える必要がありますが、本研究では運用形態を変えないまま(アナログ業務のまま)かつ極力負担をかけないようなデジタル化(=作業計測)を行う手法を検討しました。
今回の展示では「アナログ業務のデジタル化」を行う2つの技術を紹介しました。
デジメモ
こちらの「デジメモ」では、アナログ業務の開始と終了時に社員証をかざして頂くことでデジタル化が可能です。
デジメモ動作動画
音メモ
こちらの「音メモ」では、社員証をかざす必要もなく音声にて計測が可能です。
「{XXX業務}の{●●作業}、終了」→計測終了
途中で別作業の開始を挟んだ場合は、元の作業は一時中断扱いとなりますので、複数業務を並行して行うこともできます。
※雑音が多い環境ではマイクの性能に影響しますので、骨伝導マイクや高性能なマイクを用いる必要です。
EWS2019当日の音メモ展示
プロセスマイニング
これらのツールを使用して蓄積されたデータを基にプロセスマイニングを行うことが可能となります。
そしてプロセスマイニングにより、BPM化を行うことで、業務の可視化、ボトルネックの分析、ダッシュボードでの表示が可能となります。
プロセスマイニングによるプロセスの自動生成
プロセスマイニングについての記事はこちら
【レベル2】タスクの自動差配
レベル1では、業務データの蓄積が行えました。
これにより「誰が・いつ・何の業務を・どの位時間をかけて実施したのか」を把握することができるようになり、最終的にBPM化に至りました。
次のレベル2では、レベル1で行った業務プロセスの自動化をさらに加速させる、「業務タスクの自動差配」を研究ステップとして掲げています。
レベル2のタスクセンターは、「この業務は」「誰が行うと」「どうなるのか」を分析し、発生したタスクに対して、方針に沿ったメンバーの割り当てを行います。
さらに、タスクセンターにはダッシュボード機能もあるため、分析結果をかんたんに確認することができます。
タスクセンターによるタスクの自動差配デモ動画
レベル1・2はさまざまな業務をプロセス化し自動割当を実現
今回はintra-mart流の業務プロセス自動化研究のレベル1とレベル2について紹介しました。
レベル1では、今まではデータ化できていなかったアナログ作業のデータ化、BPM化により可視化が可能となりました。
レベル2では、蓄積されたデータをAIに分析させることにより効率的なタスク割り当てが行えるようになり、方針に合わせた様々な割当ができるようになりました。
元々はスーパーバイザーが経験と勘を頼りに行ってきた作業割り当てが、自動的に最適化されるようになりました。
※もちろん、最終判断としてスーパーバイザに修正・決定を委ねることも可能です。
次回はintra-mart流の業務プロセス自動化研究レベル3とレベル4について紹介します。
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[…] 【EWS2019】DX展示 – レベル1・2 – […]