こんにちは、デジビの堀内です。
前回に引き続き、DX展示ブースのintra-mart流の業務プロセス自動化研究について紹介します。
レベル1とレベル2に比べて今回の研究テーマは複雑で、理解しづらい部分があると思いますが、可能な限りわかりやすく説明します。
おさらい
EWS2019のDX展示は、intra-mart流の業務プロセス自動化研究を4つのレベルに区切り、それぞれの研究内容をパネルやコンセプトとして展示しました。
今回はその中でもレベル3とレベル4について紹介します。
前回のレベル1とレベル2についてはこちら
【レベル3】プロセスのリコメンド
業務をより効率的かつ効果的に行うために、業務プロセスの改善は必須です。
しかしプロセスの改善を地道に手動で行うには時間がかかる上に、担当者がかかりっきりになってしまいます。
そこでintra-martがレベル3に掲げているプロセスのレコメンドでは、AIが自律的にプロセスの改善を行います。
システム上のログデータを基に、AIがプロセス内のタスクの入れ替えを行い、新たなプロセスの提案を行います。
そして提案されたプロセスをログ化し、更にAIが再学習を実行し、再度新たなプロセスをリコメンドします。
この一連の流れを繰り返すことにより、プロセスがより効率的で効果的になるよう継続的に改善が行われます。
【レベル4】プロセス定義の自動化
intra-martが掲げる業務プロセス自動化のレベル3までは、すべてのタスクが定義されていることが前提です。
つまり、過去に事例のない未知のタスクに対応することが難しいです。
そこで、リコメンドの範囲を広げ顧客接点からSOE、SORまでのプロセスに加え、未定義のプロセスをリコメンドすることを掲げているのがレベル4のプロセス定義の自動化です。
SOEとSORは共生関係にあります。SORとは「System of Record」の略で、従来のITシステムのことを主に指します。SOEは「System of Engagement」の略で、この「Engagement(エンゲージメント)」は顧客との接点を表しています。顧客とのつながりを創出し、維持することで新たな価値を見出す取り組みです。
レベル3で実現するプロセスのリコメンドを加えた、膨大なプロセスのログデータをAIが学習することによって、タスクの構成要素を組み替えた「亜種」を作成します。
プロセス内のタスクの構成要素が異なった亜種が生成されることにより、今までは既存のプロセスのリコメンドに収まっていたリコメンド機能が大きく拡大します。
レベル3・4はプロセス改善を加速させる
今回はintra-mart流の業務プロセス自動化研究のレベル3とレベル4について紹介しました。
レベル3では、業務プロセスを自律的かつ継続的に改善を行います。
レベル4では、膨大なプロセスを人工知能が学習し、さらにタスクの構成要素の組み換えを行うことで、リコメンド機能を拡大します。
レベル1とレベル2に比べ、今回は難しいコンセプトですが、すべてのレベルで共通していることは、各レベルで蓄積されたプロセスログデータを次のレベルに活かすことが重要ということです。
レベル3とレベル4はデジビでも社内で実証実験中です。
これらのレベルについてはブログにて積極的に発信していく予定です。
次回はEWS2019のプロセス自動運転体験コーナーについて紹介します。
[…] 【EWS2019】DX展示 – レベル3・4 – […]