こんにちは、開発本部の大西です。
すみません、お待たせしました。
今回から、intra-mart WebPlatform/AppFramework Ver7.2での追加された機能紹介を行います。
まず、基本機能のご紹介から・・・。
■データソース設定
WebPlatfrom(Resin)のみの機能ですが、いままで、データベースへの接続設定であるデータソースをconf/http.xmlを編集して、追加・編集していましたが、Ver7.2から、システム管理者の機能に追加され、Webブラウザの画面上でデータソースの設定が可能になりました。
また、設定した内容の確認するテスト接続機能も追加されました。
なお、今まで通り、conf/http.xmlの編集での追加も有効ですが、http.xmlに追加された内容は、上記画面で、編集やテスト接続できませんので、ご注意ください。
■データソースマッピング設定
こちらも、いままで、Webアプリケーションサーバ上に設定されたデータソースとログイングループやシステムデータソースへのマッピングを行っていたdatasource.xmlの編集が、システム管理者の機能に追加され、Webブラウザの画面上でデータソースのマッピング設定が可能になりました。
つまり、この二つの機能追加で、WebPlatfrom(Resin)の場合、intra-martをインストールして、JDBCドライバを入れて起動すれば、その後は、Webブラウザのみで設定できるようになりました。
■ドラッグ&ドロップによるファイルアップロード機能
エンドユーザ様より、かねてより要望の多かった、ファイルアップロード時のファイル選択をドラッグ&ドロップで行える機能を追加しました。
ご存知の通り、現状のHTMLだけでは実現できない機能ですので、この機能は、JavaAppletでのご提供で、J2EE開発モデルでは、JSPのタグ、スクリプト開発モデルでは、imartタグを指定することで、ドラッグ&ドロップ用のファイルアップロード画面を呼び出すことが可能になります。(JavaAppletが起動できない環境では従来のファイルアップロードが表示されます。)
WebPlatform/AppFramework Ver7.2では、システム管理者の「ファイル操作」、ユーザ画面のサンプルのファイルアップロードサンプルに、この機能を含んだ画面を提供しています。
(im-QuickBinderVer7.2では、すでにこの機能を先行して搭載しています。)
機能的には、複数ファイルの同時アップロード、 複数ファイル一覧表示、ファイル単位での削除、送信のキャンセル、ファイルの送信前、送信中、送信完了、送信エラーなどの段階で任意の関数を呼び出す機能などを提供していますので、システム開発の際にかなり有効にご利用いただける機能だと思います。
■マスタデータ更新ログ
最近、IT統制などで、ユーザデータや会社・組織データなどのマスタデータの更新ログの提出を求められる機会が増えてきました。これらに対応するため、今回、機能追加した「マスタデータ更新ログ」機能により、intra-martのマスタ情報に対して、更新処理(登録、更新、削除)が行われた場合のログ情報を記録します。
トランザクションの開始、終了ログも合わせて出力し、トランザクション単位でのマスタデータ更新結果を記録します。
このログ機能での出力対象は、
・アクセスセキュリティモジュール API、アプリケーション共通マスタAPI の更新系のAPI
・システム管理画面からの更新処理
ですので、画面操作で操作ログ出力はもちろん、バッチ処理などでAPIを直接、呼んでいる処理でも出力されます。また、他のログ機能と同じく、カスタマイズ可能な仕組みになっていますので、例えば、任意のログ出力に変更したり、データベースなどに格納したりするなどの変更も可能になっています。
出力例:
■UDDIサーバ「jUDDI」の同梱
Webサービス用の検索システムであるUDDIサーバのApache jUDDIを同梱しました。
また、システム管理者に「UDDIレジストリ管理」、「UDDIパブリッシャ管理」、ログイングループ管理者に「UDDIパブリッシャー設定」の画面を追加しました。
UDDIサーバとは、Webサービスの公開者が、UDDIサーバのUDDIレジストリに、公開したいWebサービスの情報(どういうサービスか、どこにあるのか、誰のものか、など)を登録し、Webサービスの利用者はUDDIレジストリに対して、登録されたWebサービスを検索をし、目的に合致したWebサービスを探し出すという仕組み、つまり、Webサービス専用の電話帳のような機能を提供するサーバです。
このUDDIサーバに対して、e-builderやBPM|Desinger などからアクセスして、開発者が、利用できるWebサービスの検索先となり、開発者へのWebサービスの利用を容易にすることができます。
なお、このUDDIサーバを利用する際は、im-ContetnsSearchと同じく、intra-martのWebアプリケーションサーバとは別に、Webアプリケーションサーバを容易する必要があります。
■その他機能追加
その他、以下の機能が追加されました。
・特定のURLに対して、同時実行数を制限するフィルタが追加されました。
・メニューをダブルクリックした際の警告メッセージが、プロパティファイルで設定可能になりました。
・メール送信APIに、「半角カナ」を「全角カナ」に変換する機能が追加されました。
・intra-martの再起動を行わずにパスワード履歴管理の設定を変更できるようになりました。
・リクエストログにGETメソッド時のパラメータが出力可能になりました。
・データベースログの出力判定方式が設定可能になりました。
以上が、主な基本機能の追加内容でした。
次回は、アクセスセキュリティやポータル機能をご紹介します。