この記事は、intra-mart Advent Calendar 2013 第10日の記事です。
Resinは、アプリケーションが動作しているResin本体とは別にwatchdogという監視サーバが動いていて、Resin本体を監視しています。
ちなみに、先日ご紹介した、Resin Adminは、このwatchdogで監視して取得した情報を参照する画面という位置づけです。
で、その動作設定をしているのが、conf/health.xmlというファイルです。
そのhealth.xml自体かなり長いXMLファイルですが、その中で重要なのは、以下の2ヶ所で
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<health:HealthSystem> <enabled>true</enabled> <startup-delay>15m</startup-delay> <period>5m</period> <recheck-period>30s</recheck-period> <recheck-max>5</recheck-max> </health:HealthSystem> |
と
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<health:ActionSequence> <health:IfHealthCritical time="2m"/> <health:FailSafeRestart timeout="10m"/> <health:DumpJmx/> <health:DumpThreads/> <health:DumpHeap/> <health:DumpHeap hprof="true" hprof-path="${resin.logDirectory}/heap.hprof"/> <health:StartProfiler active-time="2m" wait="true"/> <health:Restart/> </health:ActionSequence> |
の部分です。
<health:HealthSystem>は、
- <enabled>:HealthSystem自体の有効無効(デフォルト:true)
- <startup-delay>:起動から、HealthSystemでの判定動作の遅延時間指定。(この時間中にエラーになっても処理は行われない。)(デフォルト:15分)
- <period>:監視間隔(デフォルト:5分)
- <recheck-period>:問題発生後の再確認間隔(デフォルト:30秒)
- <recheck-max>:問題発生後の再確認最大回数(デフォルト:5回)
というHealthSystemの全体的な動作指定。
<health:ActionSequence>は、
- <health:IfHealthCritical time="2m"/>:もし2分間ステータスがCriticalになったら、
- <health:FailSafeRestart timeout="10m"/>タイムアウト時間(10分)まで、シャットダウン時の情報を収集
- <health:DumpJmx/>:JMXのダンプを出力
- <health:DumpThreads/>:スレッドダンプを出力
- <health:DumpHeap/>:ピープダンプを出力
- <health:DumpHeap hprof="true" hprof-path="${resin.logDirectory}/heap.hprof"/>:hprofで解析できるヒープダンプを指定ディレクトリ(log)に出力
- <health:StartProfiler active-time="2m" wait="true"/>2分間分のプロファイルを取得
- <health:Restart/>:Resinを再起動する。
という流れの指定になっています。
つまり、デフォルトの設定の場合、
Resin起動後15分以降、health.xmlで指定されている10項目の監視項目で、Criticalなステータスが2分以上継続した場合に再起動処理が動作する。
しかし、実際には、シャットダウン時の情報を収集処理で、約2分ほど経過した後に再起動となります。
よって、障害発生から、最短でも約4分経過しないと再起動されないということになっています。
私達も最初、なぜ、Criticalになっても再起動されないし、変なタイミングで再起動しているので不思議だったのですが、一個一個見ていってやっとわかりました。
参考ですが、弊社の社内システムでは、
30秒間隔で以下の監視を行い、起動後5分以降、もし2分間ステータスがCriticalになったら、30秒間のプロファイルを取得して再起動するようにしました。
つまり、障害発生から、約2分30秒で情報を取得して再起動するようにして運用しています。
監視項目(HttpStatus以外デフォルト値)
- ConnectionPoolが最大値を超えていないか
- Cpuの負荷が、95%以上でないか
- HealthSystem自体が正常か
- HttpStatus:iAPのログイン画面が正常に表示されるか
- JvmDeadlock:JVMがデットロックでないか?
- License:Resinのライセンスは有効か?
- MemoryPermGen:JavaのPerm領域が正常か?(空きが1M以上)
- MemoryTenured:JavaのTenured領域が正常か?(空きが1M以上)
- Transaction:トランザクションの失敗はないか?
その他、メール送ったり、任意のシェル動かしたりできます。
さらに詳細を知りたい方は、cauchoのページを参照してください。