このCookBookでは、ローカル環境でe Builderの起動を速くするための設定を行います。
そのために、特定の機能を外して速く起動させる設定の方法について説明します。
ただし本設定を行うことによって、eclipse本体の機能を含めた一部の機能に支障が出る可能性がありますので、ご利用の環境や作業内容に合わせて設定してください。
完成イメージ
本設定を行うことによって、e Builderの起動や開発時におけるエディタの動作などの改善を見込むことができます。
レシピ
- 利用しないPluginをoffにする
- 余分な検証を実行しないようにする
- 自動的なワークスペースのビルドを実行しないようにする
1. 利用しないプラグインをoffにする方法
e Builderはeclipse をベースにintra-mart AccelPlatform上で動くアプリケーションを作成するための機能を提供していますが、様々な開発ケースを想定して、開発する上で有効なサードパーティ・ライブラリのeclipse pluginを含んでいます。
ただし、実際に開発する上ですべてのpluginを利用しているお客様は少ないと思われます。
ここでは不必要なpluginを利用できないように設定をして、起動時に初期化を行わないようにする方法を紹介します。
- e Builderを起動後、メニューの「Window」から「Preferences」を選択してください。
- 表示されたダイアログの左側のツリー・ビューから「General」の「Startup and Shutdown」を選択してください。
- 右側のビューに「Plug-ins activated in startup」が表示されますので、必要に応じてチェックをはずしてください。
ここで利用しないPluginのチェックを外すことによって、不必要な初期化処理を行わないようにしてe Builderの起動を速く終了させることができます。
intra-martで提供しているPluginは以下の物となります。
・業務スケルトン(IM-Juggling、業務スケルトン)
・e Builder Product(e Builderの基本機能)
・Module Project Plug-in(e Builderのモジュール開発プラグイン)
そのほかのPluginはeclipseにおいて標準で同梱されているPlugin、もしくはサードパーティ製のPluginとなります
特に業務スケルトンやIM-Jugglingの機能を利用ない場合は「業務スケルトン」を、スクリプト開発を行わない場合は「VJET」関連のチェックを外すことによって、起動時の初期化処理が速くなります。
2. 余分な検証を実行しないようにする方法
検証とは、プロジェクト内のファイルに対してバリデーションを実施することです。
ここでは不必要な検証や無視したい検証を設定する方法を紹介します。
- e Builderを起動後、メニューの「Window」から「Preferences」を選択してください。
- 表示されたダイアログの左側のツリー・ビューから「Validation」を選択してください
- 右側のビューで必要に応じて利用しないバリデーターのチェックを外してください。
3. 自動的なワークスペースのビルドを実行しないようにする方法
e Builderはeclipseの起動時やプロジェクト内部のファイル保存時にプロジェクトの設定で指定されたビルドを実行しています。
このビルドは、前述した検証やデバッグサーバへの資材配置などを行っており、プロジェクトに配置されたファイルの量などによって、処理時間などに差が出てくることがあります。
そのため、自動的にビルドを実行しないように設定して、必要な場合のみ手動で実行する方法によって作業の効率をあげることができます。
設定方法は以下の通りです。
・ e Builderのメニューから「Project」を選択し、「Build Automatically」のチェックを外してください。
ただし、上記の設定を行った場合、作成したソースをデバッグする場合は、デバッグサーバを起動する前に手動でプロジェクトのビルドを実行してください。
手動でのプロジェクトのビルド方法は以下のように行います。
・ e Builderのメニューから「Project」を選択し、「Clean...」を押下してください。