こんにちは、デジビの堀内です。
今回は新しく発売されたラズパイ4でイントラマートを動かしてみる、という実験について紹介します。
前回はラズパイ4のセットアップを行い、SSDで起動をするところまでやりました。
今回はラズパイ4でResinを起動してみます。
この実験はあくまで実験であり、動作を保証するものでは有りません。
Resinとは
「Resin」は、オープンソースのJavaベースのWebアプリケーションサーバーです。
弊社のシステム共通基盤である「intra-mart Accel Platform」を稼働させることができます
今回はこのResinをラズパイ4上で起動することが目標に動作に必要なソフトを色々と入れます。
前提ソフトの導入
Resinの動作に必要な前提ソフトをいくつか入れます。
まずは、Javaです。
OracleからJDK 8公式版をダウンロードして準備していましたが、最終的にはapt-get
でpenJDK8を導入しました。
データベースも同様にapt-get
でpostgreSQLを導入(バージョン11がはいりました)。
すぐには使いませんがJDBC 4.2ドライバもついでに入れます。
Resinの導入
最後に肝心なResin本体の導入を行います。
Resinのtar.gxを調達し、IMの導入ガイドにしたがって粛々と導入。
その際に./configure
でSSLが無いこと((OpenSSLはラズパイには入っているが、ヘッダ類がはいっていない)が判明したので、apt-get install libssl-dev
でヘッダを追加インストールしました。
その後./configure
がうまく通ったかに思えましたが、make
で失敗。
gccで 「=m32オプションなんかないよ」とエラーが出ました。
たしかにResinの開発元であるCauchoの公式サイトみても、ARMプロセッサでResinサポートしてるなんて書いていません。
ここは荒技で、m32オプションをMakefileから外しました。
こちらは動作保証外となりますのでお気をつけください。
ResinHome直下のMakefile
とビルドエラーになったソースのディレクトリのMakefile
にある、=m32
をすべて抹消しました。
=m32
抜きMakefile
を作ったあとmake
無事成功しました。(したようにみえる)
make install
こちらも無事成功しました。
Resinの起動
最終確認のため、Resinを起動してみます
resin home
のbin
に移動して
./resinctl start
...失敗。ラズパイに一般ユーザでログインしていました。気を取り直して
sudo ./resinctl start
今回は以上です。
次回はいよいよintra-martを動かしましょう。