このCookBookでは、LogicDesignerを利用して、申請日が一定期間経過した特定フローの完了案件をアーカイブする方法について紹介しています。
完成イメージ
1. サンプルのロジックフローをジョブで実行します。
2. 申請日が一定期間経過した特定フローの完了案件がアーカイブされ、完了案件の処理を行った処理権限者と任意のユーザが過去案件参照者に追加されます。
完成サンプル
以下の完成サンプルをダウンロードしてご活用ください。
なお、以下のサンプルはintra-mart Accel Platform 2018 Summerの環境を利用して作成したものです。
IM-LogicDesignerの「完了案件取得」タスク、「アーカイブ」タスク、「過去案件参照者追加」タスクは2018 Summerに追加された機能のため、より前のバージョンでは動作しません。
- ロジックフロー定義 : [im_cookbook_149147_logicdesigner.zip]
- IM-LogicDesignerのインポート機能からインポートしてください。ロジックフローが登録されます。
- 手順の詳細は以下のドキュメントをご覧ください。
IM-LogicDesigner ユーザ操作ガイド - インポートを行う
サンプルでは、LDフローをジョブで実行するため、認可設定で実行ユーザにジョブ管理とジョブネットモニタ一覧をリソース追加してください。
認可設定の詳細は以下のドキュメントを参照してください。
完成サンプルをご利用の際は、テナント環境セットアップでサンプルデータのインポートを行ってください。
レシピ
- ロジックフローを作成する
- ロジックフローをジョブで実行する
1.ロジックフローを作成する
以下のエレメントを配置したロジックフローを作成します。
【エレメント】
- getProcessedList(完了案件一覧取得)
- startLoop(繰り返し開始)
- archive(アーカイブ処理)
- addArchiveReferableUser(過去案件参照者追加)
- endLoop(繰り返し終了)
1-1.入出力定義を設定します。
入力項目は、getProcessedListエレメント、addArchiveReferableUserエレメントで使用するパラメータを設定してください。
出力項目は、設定しません。
1-2.定数を設定します。
日付フォーマット(yyyy/MM/dd)と過去案件参照者使用フラグを、定数で定義してください。
サンプルでは、過去案件参照者使用フラグをtrueにして、完了案件の処理を行った処理権限者を過去案件参照者に追加するようにしています。
1-3.マッピング設定を行います。
1-3-1.getProcessedListエレメント
完了案件を取得するため、以下のようにマッピング設定してください。
サンプルでは、申請日(From/To)をマッピングすることにより、取得する完了案件の絞り込みを行っていますが、申請基準日(From/To)での絞り込みまたは、両方の絞り込みも可能です。
1-3-2.startLoopエレメント
取得した完了案件数分の繰り返し処理を行うため、繰り返し対象に、1-3-1で取得した完了案件を設定してください。
1-3-3.archiveエレメント
1-3-2で設定した完了案件をアーカイブ且つ、完了案件の処理を行った処理権限者を過去案件参照者に追加するため、以下のようにマッピング設定してください。
1-3-4.addArchiveReferableUserエレメント
1-3-3でアーカイブした過去案件の参照者に任意のユーザを追加するため、以下のようにマッピング設定してください。
3. ロジックフローを実行する
レシピ2で作成したロジックフローを、ジョブを利用して実行します。
ジョブの設定方法は以下のドキュメントを参照してください。
ジョブに設定する実行パラメータは以下のように設定してください。
- 実行パラメータ
キー名 | 説明 |
---|---|
flow_id | 実行するLDフローのフロー定義ID |
applyDateFrom | 完了案件の申請日(From) yyyy/MM/dd形式で入力 |
applyDateTo | 完了案件の申請日(To) yyyy/MM/dd形式で入力 |
flowId | 完了案件のフローID |
localeId | ロケールID |
referableUserCd | 過去案件の参照者に追加するユーザコード |
実行パラメータを上記のように設定して、ジョブを実行すれば、申請日が一定期間経過した特定フローの完了案件がアーカイブされ、完了案件の処理を行った処理権限者と任意のユーザが過去案件参照者に追加されます。