毎年、4月になると、年度末で開発を終えたシステムが運用を開始して、さまざまなお問い合わせがくる季節で、今年も、例年と同じく、さまざまなご相談を弊社サポートサイトを中心に対応させていただきました。そこで、いくつかご紹介します。
■トラブル事象:
Oracle11.1を利用していて、ViewCreaterでDATE型のデータを表示すると正しく表示できない。
本件は、以下の原因で発生した問題です。
Oracle Database10gまでは、JDBCドライバがoracle.sql.DATEをjava.sql.Dateにマッピングしていましたが、Oracle Database 11.1では、新しいフラグmapDateToTimestampが導入され、デフォルトで、JDBCドライバがoracle.sql.DATEをjava.sql.Timestampにマッピングするようになった結果、DBからデータを取得した後、文字列型として値を返却しているため発生した問題です。
「参考資料」
http://otndnld.oracle.co.jp/document/products/oracle11g/111/doc_dvd/java.111/E05720-02/apxref.htm
のOracleオブジェクト型からSQL DATEデータ型へのマッピングを参考してください。
対策1:設定で、Oracle10g以前と同じ動きにする。
.JVMの起動パラメタとして次の値を設定する必要があります。
-Doracle.jdbc.mapDateToTimestamp=false
⇒oracle.sql.DATEをjava.sql.Dateにマッピングして10gと同じ動きをさせる。
対策2:intra-mart側でjava.sql.Timestamp型を日付型として認識させる。
imart.xmlのtimestamp-is-dateの設定値をtrueに変更する。
→java.sql.Timestamp型を文字列ではなく日付型として認識させる。
※Service Platform 設定ガイドの4.1.2.15 intra-mart/platform/service/application/database/data/timestamp-is-dateを参考してください。
※対策2はお客様の運用方針によってアプリケーションに影響を及ぼす可能性があるため、対策1の方法を推奨します。
既存のシステムでは、起きないトラブルですが、今後の新規導入時やVerUp時などで、以外とはまりやすい点だと思いますので、ご注意ください。